ポエム

私の初めての詩集「心の音」ができました。
16ページの小冊子ですが、これまでに発表した詩や新作の詩から11遍の詩を収録しました。定価600円です。

言みちのくの友へ  2011年04月14日

君 想う
吐息零れて 花筏


故郷に想い残して
別れゆく
友に手を振る
桜舞う日に


手の平に
受けし洛花の
哀れさに
浮かびし笑顔
君の名を呼ぶ


散る花を
惜しむ涙は
絶えねども
受けし命に
花を咲かせん


言葉その不思議なる物  2011年04月18日

言葉には鋭さがある。
智恵の言葉は鋭く蒙昧を貫く利剣だが、
暗愚の言葉は嫉妬の針である。


言葉には重さがある。
真実の言葉は山の如く重く、偽りの言葉は風の前の塵のように軽い。


言葉には力がある。
体験に裏付けられた言葉は人の心を動かし、
机上の空論は人の心を惑わす。


言葉には温もりがある。
慈悲から出た言葉は人の心を温かくするが、
お愛想の言葉は心を寒々とする。


言葉には広さがある。
魂から発した小さな言葉には
地球を包み込むほどの広がりがあるが、
舌先だけの誇大な言葉はあっという間に萎んでしまう。


言葉には深さがある。
深き想いより湧き出た言葉は
人を情に沈めるが、
言葉を弄ぶ者は、不覚に沈むだろう。


言葉にはエネルギーがある。
正義の言葉は時代を動かし
未来への扉を開くが、
邪悪な言葉は欲望を突き動かし地獄の門を押す。


言葉は生死がある。
生きている言葉は人々の眼を覚まそうとするが、
死んでいる言葉は無関心を誘う。


言葉には寿命がある。
普遍の言葉は金のように朽ちることはないが、
作為の言葉は年月の浸食に耐えられない。


言葉、その不思議なる物。


運命は・・  2011年05月03日

慈雨はすべてのものを洗い上げ元の姿を現そうとする

陽光はすべてのものに等しく注ぎ輝きを与える

そよ風はすべてのものの頬を撫で生きている幸せを感じさせてくれる

闇はすべてのものの色を奪い眠らせようとする

時代は一人として例外を認めず、すべてを巻き込もうとする

運命はすべてのものにチャンスだけは与えてくれる。ただ、気付かれないように密に。

運命は努力する者に微笑みながら時として裏切る

貝  2007年12月19日

ごめんね
機嫌が悪かったわけじゃないんだ

あんなに会いたかったのに
いざ君を目の前にすると
どうしていいか判らなくなる


いろいろな愛を経験して来たはずなのに
僕はまるで少年のように
ただ、うろたえている


すぐそばにいる君に
話しかければいいだけなのに
なぜか触れてはいけない気がして
僕は臆してしまう


僕の目はいつも君の姿を探し
僕の耳はいつも君の声を求め
僕の心はいつも君の方を向いているというのに・・・

そして僕は貝になる

Walk In The Night  2007年12月11日

夜、一人で街を歩く

雨が上がりしっとり濡れた歩道を
颯爽と歩く

静まりかえったビルの谷間に
私の靴音だけが響く

この街には
私を知る人は誰もいない
私は歩きながら歌い
心を自由にする


夜の空気をおもいっきり吸いながら
解き放たれた籠の鳥のように
私は自由だ

私は踊るように街を歩く
時にはくるくる回りながら
何かいいことでもあった人のように・・


夜、街を歩く

夜の訪れ  2007年09月19日

今夜のような星も見えない夜には

あなたがどんな道を歩んだのか
想いを馳せます


疲れた体を引きずって
重い足を運びながら
家路を急ぐ時
あなたは何を想っていたのでしょう


あなたは何も語らずに
いなくなってしまいました


私は年を重ね
あなたの言葉の陰にある意味や
沈黙して語る言葉にならない言葉を
理解することもできるようになったのに・・・

あなたの手はどんなだったでしょう?

あなたの静かな目には何が写っていたのでしょう?

あなたの穏やかな声を最後に聴いたのはいつだったでしょう?

静かに夜は更けていき
いとおしいものを
遠くへと
運び去っていきます

命の詩   2007年09月26日21:59

命は永遠に繰り返すと言う
エネルギー不滅の法則のように・・

今、世界で
たくさんの命がこの世での活動を終えようとしている
と同時に、たくさんの命が新たに動き出そうとしている

肉体を失った命は
いったん母なる宇宙のどこかに溶け込み「空」になる
何かの縁に触れ
また新しい肉体に命が宿る時
新しい生命が誕生する

なにゆえ命には差別があるのか?
同じ命でも
人に嫌われる悪虫と人間ではあまりに違いすぎる
しかし人の中にも差別はある
幸福な国に生まれ自由に暮らす自分は
何のために生まれ
何のために生きるのか

生きることは苦しくも素晴らしい
そして悲しくも美しい
私の命は何のために使えばいい?

その答えは私の命の中に秘められているのだろう
やがて自ら気づけるように
命は宇宙から生まれ
命の中には宇宙があるのだから

願い   2007年09月29日01:59

夜の孤独にも、病の恐怖にも、私の後ろに黙って立っている過去にも負けない強い心を持ちたい。

私の眼は濁ってはっきりと物を見ることはできないけれど、
濁りのない透き通った心を持って物事をありのままに見たい。

私の指は折れていて素早く動かすことはできないけれど、
心の思いを弦に伝えて響かすことのできる指を持ちたい。

私の耳は重なる音や過ぎて行く音を聞き取ることはできないけれど、
悩める人のかすかな喘ぎを聞き分ける耳を持ちたい。

私の口は気のきいた言葉は話せないけれど、
毒の無い誠実な言葉だけを話したい。

私にはお金も力もないけれど、
私に連なる人々を幸せに導く力が欲しい。

突風のように去って行く今を生きながら前に前に進もう。

ためらいながらやってくる未来を楽しみにして。

雨    2007年10月16日

昨日はこらえていたのに
今日はとうとう空が泣き出してしまった

見上げる僕の目に
雨が降って来て
僕が泣いているみたいになっちゃった

僕の目はカメラ 2007年10月18日

僕の目はカメラになる
君の姿を追いながら
夢中でシャッターを切る

君と共にいるこの瞬間を
永遠に残したい・・・せめて

今度はいつ会えるのか分からない君だから
僕はカメラになって
君の仕草や表情を
脳裏に焼き付けておきたい


久し振りに会う君は美しく
僕の思考回路はダウンしてしまう

この想いをどうしたらいいのか
持て余した僕は
大切なことは何も言えずに
モデルをリラックスさせようと話しかける
フォトグラファーのように・・
当たり障りのないことばかり話している


僕はカメラ
後から来る君を振り返ったり・・
前を行く君の影の中を歩いたり・・
隣りを歩く君の端正な横顔を
美しいと思ったり・・
君の回りをくるくる周りながら
僕は一心にシャッターを切る


君を包む秋の日差しも・・
風が頬をなでてゆく感触も・・
君の長い髪が揺れるたびに
振りまかれる甘い香りも・・
君と僕との微妙な距離感までも
写し出してしまう


僕の目はカメラ
レンズに向かって微笑む君の瞳には
僕は映っているのだろうか?



合宿に参加した勝利の君に

2002年第5回G-Works夏合宿に参加した君に贈る

君は勝った
病に勝った君
怪我に勝った君
仕事の都合をつけ、乏しいお金をやりくりし、
眠い目をこすりながら練習した君
人知れず黙々と任務を果たした君
遅くまで友を激励していた君
不安や弱気に打ち勝ちチャレンジした君
君は勝った

厳しい現実に打ち負かされ、泣き崩れた君
涙を拭いて顔を上げた時
そこに友の誠実な顔があった
志を同じくする友との語らいに
君は孤独を忘れ、息を吹き返した
君の屈託のない笑顔に
どれだけ回りの人が勇気を得たことか

合宿での困難がどれだけ君を
強くたくましくしてくれたことか
私の師匠は「若い時の苦労が人間を作る。
一番大変な道を行け。」と教えている。

ともあれ君は勝った
勝利の原点がまた一つできたのだ
願わくは、この先も常に勝利し、
人としての勝利を
最後につかんでほしい
君の人生に幸あれ!


平成14年9月8日
G-Works代表 矢萩秀明




合宿に寄せて  平成13年の合宿のしおりから

冬は必ず春となる。
冬になり葉が一枚も残らず落ちてしまって、
まるで枯れてしまったように見える木の梢。
まったく生命を感じさせないこの梢からも
春になれば新しい芽がで、やがて花を咲かせる。
自然の法に従い季節は必ず廻ってくる。
誰にも分からない君の不安
気の狂いそうな孤独
バイト明けの部屋にはただ冷たい時間が流れている
誰かに助けを求めたくても誰に話せばいい?
この携帯電話の先に一体誰がいると言うのだ。
夜が静かに更け
君だけを置き去りにして
街は眠りにつく

厳しい毎日との戦いに
君の体には無数の傷跡
たくさんの夢のかけらも次々にむしり取られ
心も何処かに忘れて来てしまった
まるで、冷たく凍りついた冬の木のように
でも、冬は必ず春となる。

音楽を愛する優しい心を持つ君
君はとても素敵だ
その素敵な花をきっと咲かせてほしい
君らしく咲けばいいのだ
他の人と比べる必要はない
桜と梅、桃と李どちらが優れているか
比べることなど無意味なことだ

厳しい冬を経て木はたくましく育つ
君よ 共に冬を越えよう
冬は必ず春となる。


平成13年6月20日
G-Works代表 矢萩秀明




合宿に寄せて  平成11年の合宿のしおりから

人知れず悩む君。
先が見えない不安。じりじりと迫ってくる焦り。
支払い日は明日だと言うのに銀行の口座は空っぽのままだ。
あれほど明々と燃えていた音楽の喜びもいつのまにか消えてしまいそうで、
生活との戦いに疲れ君の笑顔は強ばってしまっている。

君たちの進む道は険しい。
誰でも進める道ではないのだ。
でも知ってほしい。
ここに君たちの成長と幸福を祈っている者がいることを。
君たちの成長する姿は僕の喜びとなり、君たちの悩みは僕の悩みとなる。

そう、思い出してほしい。
君たちには音楽家としての使命がある。
この世界中のどこかに君の音楽を待っている人が必ずいるのだ。
そんな人が一人でもそこにいれば、君には何物にも代えがたい存在価値がある。
背伸びする必要はない。君たちに虚栄は似合わないから。
真実の君の姿をそのまま見せてくれればいいのだ。
人は技術で驚きはしても感動はしない。
君のひたむきなその姿に心打たれるのだ。

もう君たちの音楽家としての人生のツアーは始まっている。
最後まであきらめない者が真の勝利者になる。
この合宿のステージもその中の大切な一場面になるだろう。

全ての物は移り変わっていくけれど、
それははかない無常を表わしているわけではない。
むしろ全ての物は変われると言う希望を表わしているのだ。
さあ、始めよう!この合宿で。
君の使命の舞台を。


平成11年7月22日
G-Works代表 矢萩秀明
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