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コラム
矢萩 秀明 - コラム14
第10話 - 音楽を勉強している学生へのアドバイス  by 矢萩 秀明
 長年に渡って音楽専門学校や自分の教室で多くの生徒に教えてきた経験の中でいつも同じような問題が繰り返し起きてきた。そのいくつかの問題点を挙げアドバイスしよう。


夢を持とう!しかし単なる夢物語ではダメ!

 入学してくる生徒に面接し色々なことを話す。その時に必ず将来はどうしたいか?と質問することにしている。その答えで多いのは、1位が「自分のバンドでデビューしたい」で、2位が「スタジオ・ミュージシャンになりたい」と言うものだ。実現の可能性が高い具体的な目標でけっこうなことだ。しかし、問題なのはこの後だ。自分のバンドでデビューしたいと言う人に、ではバンド活動しているの?と問うと、1番多い答えは「やってません」だ!?さらに、ではオリジナル曲を作ったりしてるの?と問うと答えはやはり「やってません」だ!?うーん。これは夢の実現は無理だろうなと考えざるをえない。同じように、スタジオ・ミュージシャンになりたいと言う人に、では譜面は読めるの?と問うと1番多い答えは「読めません」だ!?さらに、では譜面を読む練習はしてるの?と問うと答えはやはり「やってません」だ!?うーん。これも夢の実現は無理だろうなと考えざるをえない。スタジオ・ミュージシャンとして仕事をする上で読譜力は絶対必要だからだ。言っていることとやっている事が矛盾している。夢を持つのは結構だが、そのための行動や努力をしていないのならそれは単なる夢物語だ。かないっこない。


現実を知ろう!

 自分のバンドでデビューしたいと言うなら、まずバンドを組もう!そして、すでにデビューしているバンドがどうやってそれを実現したのかを探ろう。一つのバンドがデビューするまでのプロセスを知ろう。またデビューを可能にする条件を考えてみよう。そうすれば今自分はどの位置にいるのか?では、今何をするべきかが分かるだろう。スタジオ・ミュージシャンになりたいと言う人も同じことが言える。


勉強とバンド活動は両立を目指せ!

 なかなかやっかいなのが勉強する事とバンド活動の両立の問題だ。この問題は当の生徒自身は悩んでいないことが多いので、指導する側の問題かも知れないが、 生徒自身の将来にかかわることなのでここで一度書いておこうと思う。レッスンで訓練する事柄は、苦手な内容やまだやったことがないことなどを取り上げていることが多い。まだ基礎を作っている時は実に細かなことを練習している。これらは音楽全体から言えば部分的なことに過ぎないが、本当の意味で実力を上げるにはこれらの練習は避けることはできない。だからと言ってこれだけになってしまうと、目的を見失い今何のために練習しているか分からなくなる。また、必然性がないので真剣になれない。目的感もなくただ義務的に練習のための練習を繰り返し、結果として面白くなくなってやめてしまう。これが一つの典型だ。もう一つの典型は、バンド活動にのめり込むタイプ。バンド活動が悪いのではない。バンドのレパートリーが弾けるようになって満足&安心してしまって、苦手なことの克服や新しいことへの挑戦をやめてしまう人が多い。バンド活動しかやらなくなると、そのバンドでやるジャンルの音楽しかやらなくなったり、そのバンドに必要なテクニックしか使わなくなる。本人はバンドのレパートリーが弾けたことでうまくなったような気になるが、それは曲に慣れただけだったりすることが多い。理想的なのは、バンド活動と勉強を両立させることだ。新しいことを学びながら、それを実際の演奏の中で使ってみる。また、実際の演奏でうまくいかなかったことをレッスンで検討してみる。この二つがうまくいくようになると、練習にも必然性や目的感が生まれ俄然面白くなる。


習い事になるな!

 講師に言われたことを言われたようにしかやってこない生徒が多い。それ以上でも以下でもない。一応譜面通りで何も間違ってはいないのだが、音楽として面白くないし、魅力がない。それなら打ち込みの方がよっぽどましだ。考え工夫することをやめてしまい完全に受け身になっている。教えてもらうのを待っているばかりで、講師の演奏から何も盗もうとしない。とってもいい生徒だけれどプロには向かないタイプだ。


習った事を誰かに教えろ!

 新しく習ったことをマスターしたかったら、誰か友人や後輩などをつかまえて、押し売りでいいから教えるといい。分かったつもりの事でもいざ言葉にして説明しようとするとなかなかできないものだ。だから何と言ったら相手に伝わるか真剣に考えよう。これが分かった時、君は今まで以上に明確に理解ができている。また、うまく説明できたとしても相手がなかなか弾けないこともある。そうしたらその相手がどうして弾けないのか、どうしたら弾けるようになるのかを真剣に考えよう。それができた時、君はそのテクニックの練習のポイントが明確に分かっている。古の聖人の言葉「人のために灯火を灯せば我が前明らかになるがごとし」
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