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コラム
第22話 プロとしてどこまで理論が必要か?  by 矢萩 秀明

ある生徒から「プロとしてどこまで理論が必要か?」と質問を受けた。「
プロは譜面が読めなくてはいけないか?」と言うのも同じような質問だと思う。

この裏には、「譜面が読めなくたって、理論を知らなくたって素晴らしいミュージシャンはいるじゃないか。」と言う気持ちがあるのではないだろうか。
もちろんその通り。
例えば、スティーヴィー・ワンダーは目が見えないから譜面は当然読み書きできない。理論書もたぶん読んだ事はないだろう。しかし、彼は素晴らしい音楽家だ。目が見えていたビートルズのメンバー達だってやはり譜面も理論もだめだろう。

しかし、彼らは並外れた才能やセンス、良い耳を持ち、その上素晴らしい機材やサポートしてくれる優秀なスタッフを持っているのだ。
それに対して我々は普通の人だ。同じではない。

また、プロとは言っても同じ歌手の歌伴をずっとやっているだけなら、あまり譜面も理論も必要ない。
その歌手のレパートリーを練習して覚えてしまえばいい。レパートリーが弾ければいいだけなのだから・・・。

しかし、「プロ」と言うのは「専門家」と言うことだ。
プロとアマの一つの違いは演奏の最低保証の水準をどこに持つかだ。
プロと言っても普通の人間。体調が悪い事もあれば、感情の波もある。
インスピレーションがまったく湧かない時だってある。
それでも、どんな時でもプロとしての演奏の水準を保たなければならない。

そんな時に自分を支え助けてくれるのがテクニック(技術)であり、理論(知識)であり、読譜力(能力)であり、経験であり、精神力なのだ。
(さらに言えばこれらはすべて健康の上に成り立つことだ。)
プロであっても最低保証の水準を高く保ち、さらに上を目指すために学ぶのだ。
もう「これでいい」と思った瞬間からその音楽家は後退を始めるのだ。
また、理論や読譜力があれば早く曲が理解出来る。そうすれば早く自分の良さを演奏に反映させることができるだろう。

すべて自分のため。頑張れ!

矢萩秀明

2010年2月11日

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