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コラム
第30話 シンコペーションの処理 by 矢萩 秀明

 (1)譜面にシンコペーションを伴ったリズムのキメが書いてあり、そこにいくつかのコードが指定されている時には、先ずはその決めの意図やコード付けの意図を探ること。
例えば、トップ・ノートが一定になっているのに対してベース・タインが上または下に連続して動いているとか、内声にラインが認められるとか、そうした事を見抜いたら、なめらかに演奏できるようにボイシングを考えること。こうした場合、ボイスの数は減らした方が良い。4~5ボイスのコードだとなめらかにチェンジするのが難しくなるので、2~3ボイスのコードにする。場合によっては、特徴的なラインをオクターブで引くだけでも良い。
バンドの場合、ピアノなどがしっかりコードを弾いているので、ギターはコードのボイスを無駄に多くしないように心がけると良い。

(2)例えば、4拍目の裏で8分音符でくって次のコードにつながるような場合には、そのくいが必然的に、成るべくして成ったように感じられるように、くいいに至る動機にあたるような内容をプレイするのが望ましい。
例えば、くいに向かってベース・ラインを動かしたり、トップを動かしたり、リズムを工夫したりすることである。

(3)ピアノやキーボードのコードの響きをよく聴いて、それらの邪魔にならないボイシングを考えること。コード・ネームは曖昧な指示であるので、現実にピアニストがどのようなボイシングで弾いているのかに注意すること。例えば、7thコードであっても、実際に7thが入っているとは限らない。また、譜面にはG7sus4とあっても実際にはF/Gであることもある。
リハーサルの中で気がついたことは譜面に書き留め、不明なことはピアニストに質問して明確にしておくと良い。

(4)歌の邪魔にならないようにすること。
基本的に歌のメロディと音域がかぶらないようにする。どうしても同じになる時は、歌のデット・ポイントで動くようにしてタイミングをずらすことでぶつかりを回避すること。

(5)アンサンブルの中で本当に必要なものは音量が大きくても邪魔にならないものだ。
逆に必要でないものは、小さい音量で演奏していても邪魔に感じるものだ。だから音量を小さくしてうやむやな演奏をしてはならない。そんな演奏をするくらいなら、思い切って休みにした方が良いだろう。ある程度の音量を保っていても邪魔にならない演奏を心がけることが大切だ。

(6)歌詞やタイトルなど の示す世界観を共有するように努めること。
そしてその世界観に従った演奏内容にすること。

(7)常に感動を生むように努力すること。そのためにはまず自らが音楽に集中し、音楽的・精神的パワーが演奏中に増大させて、共演する歌手やミュージシャン、そして聴衆に伝わるようにすることだ。

(8)常に歌手を見ること。

(9)演奏の中で考えるのではなく、感じるようにすること。考えて弾くものは作為的だが、感じて弾いたものは必然的であるからだ。

(10)良い音色と心地よいノリを優先させること。
音色は聴衆の感情に作用し、ノリは聴衆の本能を揺さぶる。

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