G-Works プロ養成ギター教室 http://www.g-works.gr.jp/
お問い合わせはこちら
info@g-works.gr.jp
コラム
第41話 ペンタトニック by 矢萩 秀明

 ギリシャ語で「1」は「モノ(Mono)」、「2」は「ジ(Di)」、「3」は「トリ(Tri)」、「4」は「テトラ(Tetra)、「5」は「ペンタ(Penta)」、「6」は「ヘクサ(Hexa)」、「7」は「ヘプタ(Hepta)」、「8」は「オクタ(Octa)」、「9」は「エンネア(Ennea)」、「10」は「デカ(Deca)」と言います。
モノレールと言えばレールが一本しかないので、「一本(モノ)のレールの乗り物」と言う意味ですね。
音楽でも、「トライトーン(三全音)」、「トライアド(三和音)」、「テトラコード(4音音階)」、「オクターブ(8度音程)」などギリシャ語を使った用語があります。
私たちギタリストに馴染みの深い「ペンタトニック」もそうした言葉です。
「ペンタ」は「5(つの)」、「トニック」は「主音」と言う意味ですから「ペンタトニック」は「5つの主音」と言う意味になります。
では、何故、五つの主音なのでしょう?

メジャー・スケールやハーモニック・マイナー・スケールやメロディック・マイナー・スケールなどの調性の基盤になるスケールには必ず導音と呼ばれる音があります。
導音は、普通、スケールの第7音で主音から長7度の音で、半音上行して主音に向かう性質があるとされています。
ですから、導音と主音の間は半音です。
つまり、上記の三つの調性の基盤になるスケールには必ず半音が含まれています。

ところが、メジャー・ペンタトニックには、半音のところがありません。
ということは、導音が無いのでどの音が主音なのか決められないと言うことになります。
これは、逆説的に言うと、どの音も対等に扱われ主音になりうるということになります。
だから「5つの主音」と言う名前になるのです。

ちなみに、メジャー・ペンタトニックをマザー・スケールとして、各音を主音とした5つのモードが作られます。
第1音を主音にしたのがDo(ド)・ペンタトニック。(メジャー・ペンタトニックと同じ)
第2音を主音にして転回したのがRe(レ)・ペンタトニック。(君が代です。)
第3音を主音にして転回したのがMi(ミ)・ペンタトニック。(ちょっとマイナーな日本民謡みたいな感じです)
第4音を主音にして転回したのがSo(ソ)・ペンタトニック。(明るめの日本民謡の感じとでもいうか)
第5音を主音にして転回したのがLa(ラ)・ペンタトニック。(マイナー・ペンタトニックと同じ)

同じ理由で、すべて全音間隔で出来ている「ホールトーン・スケール」にも半音の箇所が無いので、別名を「ヘクサトニック」と言います。

音楽と数の関係は他にもたくさんあります。
ギリシャの数学者ピタゴラスがスケールを開発したことなども頷けますね。

戻る | 第42話へ
Copyright (C)2001-2005 Hideaki Yahagi. All right reserved.
当ページに掲載されている全ての画像、文章、データの無断転用、転載をお断りします。