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Q&A
<Q20> 耳コピは本来どうやるんでしょうか?
お尋ね者2さん (2003/03/02)
 耳コピは本来どうやるんでしょうか?


<A> 矢萩秀明

 お尋ね者2さんへ

 書き込みありがとう。「耳コピは本来どうやるんでしょうか?」と言う質問ですが、特に「こうでなければいけない」と言うものは無いと思います。

 例えば、あなたが何かのメロディーを聴いて、それを真似て歌ったらそれはもう「耳コピ」です。耳の聞こえる人だったら誰でもできる事です。ただ、それを楽譜にするかTAB譜にするか、それとも何もしないか、そこが違うのだと思います。

 さて、私がギターパートのコピーをする時のコツを書いてみます。

用意する物

1.音源

 カセット、CD、MD、DATなどコピーしようとする曲が入ったソース。カセットは扱いが一番やりやすいのですが、ピッチが不安定なのが欠点。その点、デジタルものの方がいいのですがMDは戻しや送りが速すぎて扱いにくいと思います。

2.再生する機械

 1.で選んだソースを再生する機械。音の分離が良くなるべく高品質な物。また、何度も細かく巻き戻しや早送りを繰り返すのでタフで操作がしやすい物。スピードを可変できるカセットなどや最近出たハードディスク系のスピード可変のコピー用機械も便利。

3.スピーカーまたはヘッドフォン

 スピーカーは、できればスタジオのスモール・モニターくらいの性能の物。(ヤマハのNS10など)ヘッドフォンもスタジオで良く使われているSONYのMDR-CD900のような信頼のおける高品質の物がベスト。

4.ミキサー

 パラメトリック・イコライザーとPANの付いたステレオ・ミキサー(マッキーのような高品質で2ch以上ならなんでも良い)

5.五線紙と筆記用具

 ちなみに、私は手書きで五線紙に書くのではなく、Macのアンコールと言う譜面作成ソフトを使って直接データを打ち込んで行きます。こうすると、間違えた時にもケシゴムで消して初めから書き治しなんて事が避けられるし、打ち込んだデータを走らせて音を聞き、オリジナルと比較して同じかどうか確認することもできます。また、同じフレーズをコピー&ペーストしたり平行に移動しているだけのフレーズは元になるフレーズをトランスポーズ機能を使って自動的に移調したり、そのほか実にいろいろなメリットがあるのです。

6.ギターまたはキーボード

 聞き取った音を確かめるため。和音をとる時はキーボードの方がやりやすい。

コツ

1.全体のKeyの予想をたてる。そのKeyのスケールやダイアトニック・コードが使われることが多いので確認しておく。

2.ヘッドフォンでコピーしようとするパートがどこに定位しているか調べる。ギターが何パート有り、どのように定位しているかを調べ全体像が分かっているとその後の作業が計画できる。

3.もしそのパートがL&Rのどちらかに定位している場合は、定位している側を残し、反対側のチャンネルのフェーダーを絞る。定位している側のPANをセンターにする。こうすると聞きたいパートの側だけがセンターから聞こえ、聞き取り易くなります。

4.それでもそのパートが聞き取りにくい時は、ミキサーのパラメトリック・イコライザーを使って不要な周波数帯域をカットするか、逆に聞きたい波数帯域をブーストする。

5.速すぎて分からないところは、スピードを遅くできるなら遅くして聞き取る。

6.スケール的な速いフレーズなどは初めの音と終わりの音などから途中の音を予測して書いてみてオリジナルと比べる。

7.とにかく1音1音根気良く何度でも聞き取るのが原則!

8.スピーカーとヘッドフォンでは聞こえ方が多少違うので時には、変えてみるのも良い。

9.ピッチが微妙で分かりにくい時は、Keyやルートやコードとの関連、前後の音のつながりなどから推理して決定する。

10.コードは、全体の響きから大まかにメジャーなのかマイナーなのかなどコード・タイプを聞き取り、ベースの音を参考にして推理しオリジナルと比較する。コードの全部の構成音が聞こえなくても、ベース音やトップの音、いくつか聞き取れる内声があれば、そこから推理する。

11.まず、1フレーズごとに、フレーズのリズムだけを先にコピーし、後からピッチだけをコピーして当てはめると楽にコピーできる。フレーズの輪郭はリズムが決めているからだ。これは読譜にも言えることで初めにリズムを読んでしまうとどんなフレーズなのか把握しやすいものだ。

 ふ〜、疲れたのでこのへんで終わります。頑張って!


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