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Q&A
<Q22> 拍の裏、表とはなんなのでしょうか?
ボブさん (2003/03/13)
 拍の裏、表とはなんなのでしょうか?「1ト2ト3ト4ト」のトが裏側、1、2などが表側と本には書いてあるのですが、裏を強調するとかっていうのをよく見るのですがいったいどういうことなのでしょうか?曲を作る場合に重要になってくるのでしょうか?レゲエの楽譜の解説によくそのようなことが書かれているので聞いてみました。


<A> 矢萩秀明

 ボブさん、お待たせしました。音楽業界にボブ佐久間と言う方がいらっしゃって、そのボブさんかと思ってはじめは驚いてしまいました。ボブさんはギターをやっているのですか?G-Worksに学びにきませんか?

 さて、「拍の裏、表とはなんなのでしょうか?」と言う、基本的でなおかつ大変重要な問題ですね。

たとえば、4分の4拍子は、4分音符を1拍とし、それが1小節に4個(拍)あります。つまり、1小節を4等分することになります。4分音符を「クォーター・ノート(4分の1音)」と呼ぶのはこのためです。この各拍があるべき理論的な位置を「拍の頭(表)」と言います。英語では「On Beat(拍の上にある)」です。ノリ的に言えば、いわゆる「ジャスト」のタイミングのことになりますが、必ずしも発音のタイミングとは同じではありません。

 各拍を構成する4分音符をさらに小さな単位である8分音符に分けた場合、各拍には8分音符が2つずつ並ぶことになります。つまり、各拍は2等分されるわけです。この時、4分音符の拍の頭と重なるはじめの8分音符は、やはり「拍の頭(On Beat)」です。拍の頭と次の拍の頭とのちょうど中間にある2個目の8分音符は、「拍の裏」、「Off Beat(拍から外れた)」と呼ばれます。

 4分音符をを3分割(つまり3連符)や4分割(つまり16分音符)した場合もやはり4分音符の拍の頭と重なる位置が「拍の頭(On Beat)」で、それ以外は全部「拍の裏(Off Beat)」です。



 このように、拍の頭(表)や裏と言うのは、単に音符が拍のどこにあるかと言う「位置」を示しているにすぎません。「裏を強調する」などと言っているのは「ノリ(Groove)」を表現しようとしているのですが、用語の使い方としてはあまり正しくありません。(一般的には通用していますが)

 正しくは「アップ・ビートを意識して演奏する」と言った方が良いでしょう。アップ・ビートを理解することがノリを作りだす上でとても重要だからです。これについては私の著書「ロックギター音楽理論ベーシックセオリー編」を読んでください。

 「曲を作る場合に重要になるか?」と言うことですが、直接関係はありません。しかし、サンバなどのようにアップ・ビートを強調した音楽においては、その性質上、シンコペートしたリズムが多くなりますから作曲上でもそのことを理解していなくてはなりません。

 たいていの日本人はダウン・ビートの感覚を強く持っています。<(a)参照>
それに対して、ロックもジャズもファンクもラテンもアップ・ビートの感覚の音楽です。<(b)参照>
ですから、そういう意味で「裏(本来はアップ・ビート)を強調しろ」と言うのだと思います。




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