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Q&A
<Q45> 大学3年生です。周囲はそろそろ就職を考えて動いているころです。自分は音楽業界で食べて行きたいが今どう動いていいか分かりません。
Hさん (2005/03/24)
 G−worksのホームページのQ&A、コラムを読みました。
矢萩先生の人柄を非常に信頼できると方だと感じたので、メールしました。
現在、4年制の大学の3年目になります。
そろそろ、周りは就職を考え動き始めています。
音楽以外では何の興味も抱けないので、音楽業界で食べていきたいと思っています。しかし、実際に今どう動いていいか分からず悩んでいます。



<A> 矢萩秀明

 Hさん、はじめまして。質問が多いですね。できるだけお答えします。
[質問1]音楽理論や知識が全くと言っていいほどないのです。 そのことに関しては、本を読むなどして解決すればよいのでしょうか?

[お答え]
まず、音楽理論が必要かどうか考えてみましょう。
私の主催する教室G-Worksで、昨年アメリカのバークリー音楽大学を主席で卒業した三枝俊治先生が作曲技法の講座を開いていうます。私も生徒の一人で様々な技法を学んでいます。
その、三枝先生の言葉を紹介します。

『技術は道具』  By三枝俊治
作曲技法講座の三枝です。講座ではジャズ理論を基にした作曲法を理論の講義とともに紹介して行く形をとっています。
作曲技法と言っても、「こうしろ!」と束縛されるものではなく、技法を道具として使うのです。
道具は持っていても使わなくていいわけです。使いたい時に引き出しから出して使う。
本来の使い方と違う使い方を思いついたら、試してみてください。使えればそれでよし。
ペンチで釘を抜いたり、コップで味噌汁を飲んでもかまいません。
鉛筆で背中をかき、ぬいだTシャツで汗を・・・・・いや・・・・
つまり、道具に縛られないでくださいということです。
これから持っていると便利な道具をどんどん紹介していきたいと思います。


お読みになってどう思いますか?
世界には音楽理論を知らなくても、また楽譜を読んだり書いたりできなくても素晴らしい音楽を創り出す人もいます。
しかし、そのような人は人並みはずれた才能や能力を持っているのです。
ずば抜けた耳や記憶力、想像力、ひらめきや発想、考え抜く力、集中力など・・・・。
また時には優秀なスタッフをかかえているものです。
もし、あなたがそのような才能や能力やスタッフを持っているのなら、音楽理論を学ぶ必要はないのかもしれません。
私は音楽的な能力に恵まれた人間ではありません。だから、いつも新しいメロディーが泉のように湧いてくるわけではありません。
体調やその時の気分でアイデアが何も浮かばないこともあります。
しかし、それではプロとしての仕事はできません。
だから、便利な道具を使います。それが音楽理論です。
プロと言うのはスペシャリストであり専門家です。普通の人と同じでは困ります。
だからプロにふさわしい技術と知識と経験を持ち、良い道具を用意しているのではないでしょうか?
もしあなたが自分の家を建てる時に、家の設計図も読めず、建築知識もなく、道具も貧弱な大工さんが来たとします。
「俺はいいフィーリングを持ってるし、設計図なんてなくても前に小屋を建てたことがあるから大丈夫。まかせておいて!」
その大工さんがそう言ったとしたら、あなたはどうしますか?
私ならそんな大工さんはごめんです。音楽の世界でも同じです。
音楽理論を学ぶことの必要性を分かっていただけたと思います。
後は、独学か習うかですが、基本的な楽典などは本で独学できます。それ以上の事は良い先生に習った方が良いと思います。

[質問2]それとも専門学校に言った方がよいのでしょうか?
[お答え]専門学校はお勧めしません。私のコラムをお読み下さい。

[質問3]専門学校としてはアムバックスを考えているのですが、どうも商業的な雰囲気を強く感じます。理論などはわざわざ学校に通う必要のないものなのでしょうか?
[お答え]音楽理論を学ぶだけなら高いお金を払って専門学校に行く必要はありません。良い先生を捜してレッスンを受ける方が良いと思います。

[質問4]もし、学校に行った方がよいのであれば、お勧めの学校などあれば教えて頂けると助かります。
[お答え]どの学校も同じようなものです。結局、良い先生に出会えるかどうかです。

[質問5]加え、作編曲のノウハウを出来るセミナーも受講しようか悩んでいます。作曲にノウハウなどあるのであれば最低知っておくほうがよいのかとも思います。しかし、一方で才能さえあればそんなものは必要ないかとも思っています。どうなのでしょうか?
[お答え] [質問1]のお答えをお読み下さい。 

[質問6]作曲をしている上で、取り合えずそれなりの曲は完成するのですが、それを正当に評価してくれる人がいません。それもやはり学校に通うしかないのでしょうか?友人などに聞かせたりもしていますが、「これいい」「これはよくない」といった返答ばかりで、なんと言うかフィードバックが得られません。例えばコード進行がおかしいとか、もっとメロディーにメリハリを付けろとか言った指摘が欲しいのです。
[お答え]素人の意見も大変参考になりますが、プロの意見が聴きたいのであれば理論の先生に聞いてもらいアドバイスをいただけば良いでしょう。

[質問7]仮に多くの知り合いに聞かせて「これなら売れる!」と言われるような曲が出来たとして、ルール無用で出来上がったものでもありなのでしょうか?
[お答え]ありです。多くの一発屋がそうです。
 
[質問8]違った視点の問題として、現在バンドはやっているのですが、はっきり言って仲が良いので楽しみでやっているという遊びバンドなので、本当にプロを目指しているバンドメンバーを探さなくてはいけないのですが、バンドの人間はどう集めればよいのでしょうか?
[お答え]手っ取り早いのは引き抜きです。

[質問9]僕の作曲が認められれば、メーカーが見つけてくれるのでしょうか?
[お答え]誰に認められるかが問題です。

[質問10]矢萩先生のコラムにもあったように人脈は大切だと僕自身も感じます。どうやって、人脈を作ればよいのでしょうか?
[お答え]家に居てじっとしていても駄目です。音楽に関連するいろいろな所にできるだけ顔を出し友達を作ることです。
特にプロの人と。そのためになら専門学校に入るのも良いでしょう。

[質問11]作詞作曲に加え、ボーカルとしての力量の問われる訳ですが、これもやはり本を買って自己流にこなすよりは、学校に通ったほうがよいのでしょうか?好きなアーティストに似せて歌う、エッセンスを盗むことは日常的にしています。カラオケでは上手いとは言われますが、ライブはカラオケとは全く違うので、今のままでいいとは思えません。実際にバンド仲間とのスタジオでは、カラオケのように上手くは歌えないですし。
[お答え]個人の良い先生についた方がいいと思います。
 
[質問12]最後に、矢萩先生の範疇からそれているとも思うのですが、可能な限りご助言いただきたく思います。現在、コンピューターの打ち込みで曲を作っているのですが、音楽雑誌などを読むといくつものソフトが存在するのですが、プロの方はどのソフトを使っているのでしょうか?
[お答え]私の周りにはマックを使っている人が多く、ソフトはデジタルパフォーマーかロジックが多いです。
 
[質問13]また、作曲をこれからもしていきますが、最終的にバンドでサウンドを出したものがCDになると考えるならば、音質的な問題はあまり重要ではないのでしょうか?
[お答え]状況によります。良いメロディーを持った曲ならサウンドにあまり凝らなくても曲の良さは伝わります。
しかし、明確なメロディーがなくサウンドが重要ならサウンドに凝るのは当然です。

[質問14]マスタリングなどの作業をやって音を完璧に仕上げなくてもよいのでしょうか?プロでバンド内で作詞作曲しているアーティストの中にも、基本は鼻歌と聞いたことがありますが、テクノ系などの音楽ではないので、個人でマスタリングする必要があるのかがしりたいです。
[お答え]デモ程度ならマスタリングしなくてもよいと思います。しかし、よりサウンドにこだわるならやった方がいいでしょう。デモをディレクターなどに聴いてほしいのであればある程度良い仕上がりにした方が良いと思います。
 
[質問15]そういった、バンドで作詞作曲しているアーティストは、自分で全ての音造りや、CDにする際の音のバランス・定位・エフェクターの掛け方など全て考えて決めているのでしょうか?
[お答え]録音技術に詳しい人ならあり得ますが、そうでない場合はエンジニアにイメージを伝えてやってもらいます。自宅スタジオを持っている私の友人のある著名なギタリストは楽器の録音は自分でやりミックスダウンやマスタリングはプロのスタジオとエンジニアに頼んでやってもらっています。
 
以上です。成功を祈ります。

矢萩秀明
 

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