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Q&A
<Q46 プロ・ミュージシャンに弟子入りするには?
Sさん (2007/1/2)
 初めまして。 G−worksのホームページのQ&A、コラムを読ませていただきました。すごく参考になり、感謝しています。
僕は将来プロ・ミュージシャンになりたいと思っています。そのため進学は某専門学校に行こうと考えているのですが、Q&AのQ43の中で「良いプロ・ミュージシャンに知り合うことができれば、その人に弟子入りすることです」とおっしゃっていますが、実際にその方に弟子入りしようとする場合どのようにしてお願いすればいいのでしょうか?
また、「お手伝いさせてください」と言って連れていってもらえるものなのでしょうか?

<A> 矢萩秀明

 Sさん、いつも当サイトをご覧になっていただきありがとうございます。
Sさんの憧れるプロ・ミュージシャンが弟子を取るかどうかは分かりません。
しかし、本気なら「弟子にしてください」と直接お願いしてみれば良いでしょう。
そう言われて嫌な気持ちはしないでしょうからね。
ただ、一発でOKするとも思えません。
あなたの決意が本気かどうか知る為にまずは断るでしょうね。
私でもそうします。
だから1〜2回断られたくらいで諦めてはだめです。

昔はミュージシャンの弟子は「ボーヤ」と言っていました。
いつも師匠の仕事について行き、機材の運搬やセッティング、その他雑用は何でもやります。でも師匠が教えてくれることはほとんどないので師匠の演奏を見て技を盗むのです。昔は何がしかのお金をいただいたのですが、現代ではボーヤは「ローディー」と名前を変えて完全にプロ化しました。現在ボーヤを雇える人は少ないでしょう。

ですので月謝を払って習うのが現実的でしょう。個人的に習うことをお勧めします。そして出来る限り師匠の仕事について行って生の演奏に接することが大切です。もちろんボランティアで何でもお手伝いしてくださいね。

次に、仕事場に連れていってもらうにはまず親しくなることですが、それだけではだめです。仕事場に連れて行っても仕事場の風紀や秩序を乱したり常識の無い失礼な態度をとったりせず、周りの人たちと協調していける人だと信用されることが必要です。
そうした信用を得るには普段のレッスンや人に接する姿勢などが大切です。講師はその辺りをよく見ているものです。
仕事場はミュージシャンにとって大切な場所であるのは言うまでもありませんが、繊細で微妙な場所なのです。ですから人によっては関係のない人がその場にいることを嫌がるアーティストも多いのです。
ですから部外者を連れていくことはミュージシャンにとって責任問題になりかねないのです。

以前、私がある学校で教えていた頃、生徒を軽い気持ちで仕事場に連れて行った
ことがあります。
リハーサルを見せたのですが、その生徒は合間の休憩時間に私が目を離した隙に他の人の楽器を勝手に弾いているではありませんか!
幸いすぐに気付いてやめさせたので他の人に気付かれずに済んで良かったのですが、もし気付かれていたらミュージシャンに殴られていたでしょう。
また、別の話です。
やはり生徒を現場に連れていったのですが、本番が終わってからミュージシャンに「どうだった?」と尋ねられた生徒は何とこう言ったのです。
「プロって意外と大したことないんですね。」
当たり前のことを当たり前に演奏する、つまり 普通に心地よく演奏することの難しさを知らない者の浅はかさなのだが、連れて 行った私は真っ青になりました。
また、こういうこともありました。
あるアーティストのツアーのリハーサルにある未成年の生徒を連れて行きました。
リ ハーサルの合間の休憩時間にみなで談笑していた時、その生徒はみながタバコを
吸いだしたのにつられておもむろにタバコを吸いだしたのです。これを見たマネー ジャーはかんかんになって怒ってこう言いました。
「歌手の××のところでは未成年者がタバコを吸うのを放任していると言われたらどうするんだ!看板に傷がつくんだよ!そうしたらあんたはどう責任を取るんだ?こんな人は二度と連れてこないでくれ!」
私の面目は丸潰れになってしまったのです。

このようにミュージシャンが仕事場に部外者を連れて行く場合、けっこう気を使うということが分かってもらえたと思います。
このあたりを良く考えて行動してください。
では、成功を祈ります。頑張って!

矢萩秀明
 

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