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Q&A
<Q61> バンドにギターが二人いるんですがそんな時はどうプレイすればいいですか?
Oさん (2017/5/7)
<A> 矢萩秀明

 プロの現場ではギターが二人いる事は珍しくありません。
特に、歌謡曲や演歌などのアレンジがかっちり出来上がっている仕事における1st Guitarと2nd Guitarは、明確にランクや役割の違いがあります。
1st Guitarは主席奏者であり、主にリード・パートを担当します。それだけの技術、経験、知識、魅力などががあると認められたギタリストです。
2nd Guitarは、1stを補佐するのが役目です。主に地味なバッキングを担当し、時にはハモリやユニゾンをすることもありますが、このような場合、フレーズのアーティキュレーションなどは1stの弾き方に準じて演奏しなければなりません。チョーキングの速さ、ビブラートのかけ具合、音を切るタイミングなどもすべて1stに準じるのです。

原則として、初めからパート別けされた譜面が配られるのでそれに従えばよいのです。もし仮に、役割分担の指示が無い場合には、1st の裁量でパート別けをして、2ndはそれに従います。

問題は 、自分たちのバンドにギターが二人いる場合や、セッションなどの明確なアレンジがされていない場合だと思います。
このような場合、二人のギタリストは基本的に対等です。
そうなると、基本的な考え方は、二人のギター演奏がぶつからないようにすることです。
二人でオブリを入れていたらうるさくてしょうがないでしょうし、二人で同じ音域で同じような刻みをしているのも芸がありません。お互いがぶつからず、お互いの個性が活きるようなパート別けが理想です。
そのためには次のような方法があります。

1、音域を分ける
2、役割分担を決める
3、演奏内容を変える
4、楽器を変える

1、音域を変える
一人が開放弦を使ったロー・コードを弾いていたら、もう一人は高い音域でコードを弾くようにします。この方法は、エレキでも、アコギでも可能ですし、ストロークでもアルペジオでも可能です。
また、アコギなどの場合、ハイ・ポジションで弾く側の人がカポタストを使うのもよいサウンドがします。
また同じようなポジションで演奏したとしても、一人は4~6弦でパワー・コードを弾いて、もう一人は1~3弦でコードを弾けばよいでしょう。
音域を変えた場合や使用する弦が1~3弦側か4~6弦側かによって効果的な演奏内容が違ってくるので、ポジションや弦に合った内容を選ぶことが大切です。

2、役割分担を決める
これは先に挙げたプロの例のように二人の役割をきっちりと決めて別けることです。
例えば、一人がベーシックな伴奏を担当し、もう一人が、イントロや間奏のメロディーや歌中のカウンター・ラインやフィルやオブリを担当する。
ただし、即興でこうしたリード・パートを弾くのは、相当な知識と経験と技術が必要です。

3、演奏内容を変える
一人がコード・ストロークしていたらもう一人はアルペジオをすると言うように演奏内容を変えるのです。それぞれのプレイに適したポジションがあるので結果として音域も違ってくるでしょう。

4、楽器を変える
一人が6弦のアコギを弾いていて、もう一人が12弦のアコギにするといったように楽器の組み合わせを変える方法です。
他には、ガット・ギター、マンドリン、バンジョー、ギター・バンジョー、ブズーキ、ウクレレ、エレキ・ギター、ギター・シンセなど色々考えられます。
この場合も、それぞれの楽器に適した内容を演奏するようにします。

こうしたアンサンブルを考える場合に幾つかの注意点があります。
一つはコードのサウンドがぶつからないように注意することです。
9thや13thなどのナチュラル・テンションやオルターどしたテンション、sus4やメジャー7thの音を使おうとする時に、使い方によっては二人のコード・サウンドがぶつかる可能性があるので、相手の演奏や歌手、ピアノの音などを注意深く聴きながらプレイすることが必要です。
同様に、リズム・パターンやビートの選択も全体に対してチグハグな演奏にならないように注意が必要です。
そして何より重要なのがお互いの個性を活かした内容にすることです。
例えば、もう一人がリズム・ストロークが得意な人なら、その得意な技で演奏してもらった方がいいに決まっています。そうしたら自分は、それとぶつからない別の方法を考えましょう。自分の得意なやり方があるなら、それを活かす方法を考えましょう。
二人のギタリストがいても試合しているわけではないので、むきになって張り合ったりしないことです。よい音楽を創り出すことが目的なのを決して忘れないようにしましょう。

矢萩秀明

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