第83話 – ギターを弾く人は「Guitarist」?、それとも「Guitar Player」?


Guitarを演奏する人はGuitarist、Pianoを演奏する人はPianistと言うように「楽器名+ist」ですが、Drumを演奏する人はDrumerと言う具合に「楽器名+er」です。またMusicを仕事にする人はMusicianと言う具合に「名詞+ian」です。
これはどうして言い方が違うのでしょう?
興味が湧いたので調べてみました。

yahooの知恵袋のベスト・アンサーによると、「日本語でも、医者・医師という、建築士・建築家といい、者・士・家の区別はいいかげんです。
それと同じように、英語の -er、-ist、-an の区別もそれほど厳密な区別があるわけではありません。」
とありました。なるほどそう言えばそうですね。

-er は「動詞+er」

動詞が基になっていて、それを行う者と言う場合には語尾にerを付けるようです。
sing→singer シンガー
play→player プレイヤー
teach→teacher
Arrange→Arranger アレンジャー
Mix→Mixer ミキサー

しかし、全ての -er が <動詞+er> であるわけではなく、foreigner、Britisher、などのように<形容詞 er> である場合もあれば、banker、villager、Londoner などのように、<場所 er> の場合もあります。また、mother、father、sister のように分離して考えることが不可能なものもあります。

楽器に限定すると
drum→drummer ドラマー
trumpet→trumpeter トランペッター
sing→singer シンガー
ゴズペルを歌う歌手はGospel singer(ゴスペル・シンガー)。
ゴスペル・クワイアーに所属する合唱の構成員はChorister(コリスター)。

drumやtrumpetには「太鼓を叩く」「トランペットを吹く」といった動詞の意味があり、奏者の場合はdrummer, trumpeterと言うのが一般的です。

ラテン語語源の動詞+or

orが付く言葉もあります。ラテン語を語源とする言葉の場合です。
Act → Actor アクター 役者
Conduct → Conductor コンダクター 指揮者

istは「名詞+ist」

-ist”が付く場合は、名詞が基本となっていて、大きく分けると以下の3つがあります。

(1)信念・主義 Buddhist、communist, feminist, pessimist, optimist等

(2)職業・立場 artist, novelist, scientist, economist、tourist等

(3)楽器奏者 violinist, saxophonist, pianist, clarinettist等

istはギリシャ語に由来する語尾で、語根がギリシャ語源にある場合に、よく用いられます。
scientist、physicist、evangelist、atheistなどです。

楽器に限定すると
piano→pianist ピアニスト
guitar→guitarist ギターリスト
bass→bassist ベーシスト
violin→violinist バイオリニスト
cello→cellist チェロはチェロリストではなくチェリストなので注意です。
keyboard→keyboardist キーボーディスト
saxophone→saxophonist, サクソフォニスト
clarinet→clarinettist クラリネッティスト
flute→flutist フルーティスト
Percussion→Percussionist パーカッショニスト

anは名詞から形容詞を作る語尾

-an は、もともとは、America→American のように名詞から形容詞を作る語尾で、Christian、historian、barbarian などの言葉は、これに従って作られています。

*ianはicで終わるギリシャ語・ラテン語を語源とする形容詞に付く

ギリシャ語・ラテン語を語源とする形容詞で -ic という言葉には、 ian を付けます。
music→ musician ミュージッシャン

~player

「楽器名+player」は、すべての楽器に使える便利な言い方です。
saxophone→saxophone player サクソフォン・プレイヤー
guitar→guitar player ギター・プレイヤー
これが一番無難ですね。

おまけ

業界ではミュージッシャンの名前が判らない時等に「ギターさん」とか「ドラムさん」とか「楽器名+さん」で呼ぶこと多いです。ミュージッシャン側もスタッフを呼ぶ時に「PAさん」とか「照明さん」などと呼ぶ事が多いのでおあいこですね。