第85話 – G minor Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ LICK


マイナー・キーの色々な曲に応用出来るG minorのⅡ-Ⅴ-Ⅰ 進行に対応したLICK(ソロ・フレーズ)をご紹介します。

Minor Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ LICK-1

Am7(♭5)に対するリックのポイントは4~2弦に2音ずつ音を配置したことです。
これによりハンマリング・オンやプリング・オフを多用してピッキングを省略して速く弾く事が可能になります。2弦ではF音を使っていることに注目して下さい。F音はコード・トーンではありませんが、♭13thのテンションですので問題なく使えます。
D7に対するリックのポイントは5~3弦に2音ずつ音を配置したことです。これによりハンマリング・オンやプリング・オフを多用してピッキングを省略して速く弾く事が可能になります。
Am7(♭5)やD7にはメロディック・アルペジオのパターンを使っています。詳しくは「ギター音楽理論ソロメイキング編」(ヤマハ.ミュージック・エンターテイメント・ホールディングス社刊)を参照してください。
Gmに対するリックにも面白い音使いがあります。それは、A音とF#音の使い方です。これはGハーモニック・マイナー・スケールを使ったとも考えられますが、Gmに対するドミナントのD7を使っているとも考えられます。
Gm-D7-Gm-D7-Gmと言うようにそれぞれのコード・トーンを並べます。

Minor Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ LICK-2

Am7(♭5)に対するリックのポイントは、リック1と同様に、5~3弦に2音ずつ音を配置したことです。
これによりハンマリング・オンやプリング・オフを多用してピッキングを省略して速く弾く事が可能になります。
リック1と違うのは音の選び方です。11thにあたるD音を使っている事に注目してください。
これはAm7(♭5)のコード・トーンに11thのテンションを足した音使いである「ロクリアン・ペンタトニック」です。
D7の3拍目はパターン1のコード・フォームをなぞっています。
4拍目はF-E♭-D-Cが、#9-♭9-R-♭7と動いています。
Gmの2拍目C#音は装飾音です。
2~3拍目はD音をペダルにしたクロス・アクセント的なリックです。4拍目から次の1拍目ではGm-D7-Gmと言う動きをしています。

Minor Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ LICK-3

Am7(♭5)の2拍目のD音とB音は3拍目頭のC音に対する装飾音です。
Gmの1拍目C音は11thのテンションでB♭音に解決しています。続くA音は9thのテンションでG音に解決しています。このような音使いはテンション・リゾルブを応用したものです。装飾音の使い方やテンション・リゾルブの応用については「ギター音楽理論ソロメイキング編」をご覧下さい。

Minor Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ LICK-4

Am7(♭5)ではまるでCmのリックともとれる音使いになっています。Am7(♭5)とCm6は代理関係にありますからCmのリックが使えます。
Gmのリックはジャズ的なニュアンスを持つメロディック・マイナーやハーモニック・マイナーを感じさせるリックです。やはりここでもGmとD7のコード・トーンがうまく使われています。

Minor Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ LICK-5

Am7(♭5)の3拍目は、D音'(11th
からC音(♭3rd)の、F音(♭13th)からE♭音(♭5th)のテンション・リゾルブです。これをプリング・オフで弾いています。4拍目はペンタトニックによるD7のF#音に向かうリード・インです。
D7では後半、D7(♭9)の5弦ルートのアルペジオ・パターンを弾いています。2弦以外は弦毎に2音ずつ配置しているのでハンマリング・オンやプリング・オフを使って高速で弾くことが可能になります。
Gmの1拍目はGm-D7-Gmの流れの音使い。2拍目はスケール。3拍目ではGmのアルペジオの最初の音のD音に対して半音下からの装飾を加えrています。4拍目はGmペンタトニックにブルー・ノートのD♭音(♭5th)を足した音使いです。

Minor Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ LICK-6

Am7(♭5)に対しては3度上の代理コードであるCmをイメージした音使いになっています。
D7では後半、短3度上の代理コードであるF7(♭9)の5弦ルートのアルペジオ・パターンを弾いています。
Gmでは、GmともB♭M7ともとれる音使いをしています。
ここからはCm→F7(♭9)→B♭M7と言う別のコード進行が浮かんできます。

Minor Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ LICK-7

Am7(♭5)ではコード・トーンのC音(♭3rd)とE♭音(♭5th)を伸ばしているにすぎませんが、ベンドを使ったり、リズムを当てはめたり、リード・インしたりしてまとめています。
D7の後半は3rdのF#音とF音(#9th)やE♭(♭9th)を対比させたクロス・アクセントのリックニなっています。
Gmではスケール、Gm-D7-Gm-D7をイメージした音使い、最後はGmユニットで締めくくっています。5弦ルートのGmにおけるリックとして覚えるとよいでしょう。

Minor Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ LICK-8

Am7(♭5)では次の小節のD7と組み合わせて、D7sus4
→D7をイメージしています。
具体的にはD7(♭9)的なフレーズになっていますが、D7sus4をイメージしているのでF#音は使っていません。
Gmでは最後にGハーモニック・マイナーで締めくくっています。

Minor Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ LICK-9

Am7(♭5)は、F音(♭13th)からE♭音(♭5th)への、D音'(11th
からC音(♭3rd)へのテンション・リゾルブです。
D7でも前の小節の動きを真似ていますが、C音からB♭音への部分はテンション・リゾルブではありません。このような場合、モチーフを展開したと考えます。
Gmに1拍目はクロス・アクセント・フレーズ。その後は装飾音によるフレーズが続きます。
1弦のフレーズの中心音がG→A→B♭→C→Dというラインになっていることに注目してください。

Minor Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ LICK-10

Am7(♭5)では初めにルートのA音を強調していますが、11thのD音と組み合わせていることに注目して下さい。Am11をイメージしていると言えます。後半のコード崩しは5弦ルートのF7のアルペジオが基になっています。F9はAm7(♭5)の3度下の代理コードです。
D7の前半の音使いはLick-7と同じで、3rdのF#音とF音(#9th)やE♭(♭9th)を対比させた音使いです。
後半はアルペジオです。
Gmの1拍目から5拍目まではGmのパターン1のコード・フィームを基にしたコード崩しリックです。

Minor Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ LICK-11

Am7(♭5)では5弦ルートのアルペジオ・パターンを使っています。
D7では6弦ルートのD7(♭9)のコード崩しを弾いています。
Gmの1拍目からの5拍は、リックとしてこのまま覚えて欲しいのです。最後はまるでAm7を連勝させる4度フレーズになっています。

Minor Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ LICK-12

ここでは特筆することはありませんが、コードに対して3度や5度にあたる音を伸ばすています。
各コードの3度や5度や7度などのある特定の音を狙って弾く能力はアド・リブする上で大切な能力です。
GmではGmユニットを弾き、最後にブルー・ノートを入れてブルージーに締めくくっています。