第86話 – アーティストを支えたバッキングの名手達 #1


様々な音楽を彩るバッキングの名手達

私が、ソロも含めてリズム・ギターやバッキングを学ぶ上で参考になったギタリスト達を紹介します。
その多くはアメリカのスタジオ・ミュージシャン達です。人によっては異論のあるところだと思いますが、「私が参考にした」と言うことでご了承いただきたいと思います。紙面の関係で今回は日本人ギタリストは除外します。

■ジミー・ノーラン(Jimmy Nolen 1934~1983)

 

ジョニー・オーティス楽団を経て、1965年からジェームズ・ブラウン(James Brown)のバンドJB’s(ジェイビーズ)のギタリストを勤めた。ジミー・ノーレンとも。
チキン・スクラッチ・サウンド(Chicken Scratch)と呼ばれるカリカリのパーカッシブなサウンドが有名。あまり難しい事はせず、シンプルなパターンで刻むJB系ファンクの代表的なプレイ・スタイルです。

James Brown「I Got The Feeli’」

James Brown「Cold sweat」

James Brown「Pap’s Got A Brand New Bag」

 

■ ナイル・ロジャース(Nile Rodgers)

 

シック(Chic)を率いる名プリデューサーであり、リズム・ギターの名手でもある。

彼は次の動画で自身のプレイ・スタイルについて解説しています。その中で弱く弾くことを薦めているのが印象的です。
Nile Rodgers「Special Playing Analysis」

 

次の動画ではライブで演奏しているところがよく写っています。右腕を振らずに手首から先だけを柔軟に使うフォームです。
ギターの位置が比較的高く、右手の位置も弦よりやや低い位置にあります。
この奏法ではサラサラした感じの刻みサウンドになります。
Chic Feat.Nile Rodgers「Get Lucky」

Chick「Dance,Dance,Dance」

Chick「Le Freak」

 

■アル・マッケイ(Al Mackay 1948~)

 

黒人ディスコ&ファンク・バンドEW&F(アース・ウインド&ファイヤー)のギタリスト。現在(2020年)はアル・マッケイ・オールスターズで活動中。
EW&Fのノリの核となる個性的で抜群のノリを誇る。教則ビデオも出している。
EW&Fの楽曲全般で彼のギターが聴けます。

次の動画はディスコの超定番曲、EW&Fの「セプテンバー」。Earth,Wind&Fire「September」

 

これもディスコの超定番曲、EW&Fの「ファンタジー」。Earth,Wind&Fire「Fantasy」

 

次の動画はアル・マッケイがノーマンズ・レア・ギターズと言う楽器店でギターを試奏している様子です。彼は左利きなんですね。
やや左腕を振りながら手首を柔軟に使っている様子が写っています。右手の親指を出してコードを押さえるグリップ・コード・フォームを多用しているのが判ります。Al McKay「Al McKay Again at Norman’s Rare Fuitars」

 

次の動画はスター・リックス・マスター・シリーズと言う教則動画の映像だと思います。EW&Fの初期の作品「シャインニング・スター」のリズム・ギターについて彼自身が解説しています。
Earth,Wind&Fire「Shinning Star」

 

■ジョニー・グラハム(Johnny Graham)

 

アル・マッケイの陰にかくれてあまり話題に上がらないけれど、EW&Fで主にリード・ギターを担当していたのがもう一人のギタリストのジョニー・グラハムです。

次の動画は、ラムゼイ・ルイスの大ヒット曲『Sun Goddess」。このアルバムにはEW&Fのメンバーが参加している事で当時話題になったものでした。この曲の冒頭のギターの刻みは印象的であり名演の一つに数えられるでしょう。
このギター・パートを真似して弾いてみてもなかなかこのグルーヴは出ませんでした。実はビートの取り方に秘密があるのです。
Ramsey Lewis「Sun Goddess」

 

■レイ・パーカー・ジュニア(Ray Parker Jr 1954~)

 

R&B、ソウル系の黒人スタジオ・セッションマン。タイトな刻みを得意とします。主にレス・ポールを使っているのが印象的。
モータウンのスティーヴィー・ワンダーやテンプテーションズのアルバムに参加。特に、スティーヴィー・ワンダーの「Talking Book」や「Inner Visions」に参加したことで大きな注目を集めました。
後に、ソロ歌手としてデビュー、レイディオを結成し活動しました。「ゴースト・バスターズ」の大ヒットで有名です。
タイトな刻みならレイ・パーカーJrが、ダブル・ストップなどのおかずならデヴィット・T・ウォーカーが、ワウ・ワウや効果音ならワウ・ワウ・ワトソンが担当すると言った具合にこの3人は共演することも多かったのです。

▲参加アーティスト
バリー・ホワイト(ラブ・アンリミテッド・オーケストラ)、チャカ・カーン&ルーファス、スティーヴィー・ワンダー、アレサ・フランクリン、テンプテーションズ、ザ・ベンチャーズ、スピナーズ、デニース・ウィリアムズなど

お薦めCDアルバム
Stevie Wonder「Talking Book」

お薦めCDアルバム
Stevie Wonder「Inner Visions」

お薦めCDアルバム
Marvin Gaye「I Want You」

お薦めCDアルバム
Ray Parker Jr「I’m Free!」

Ray Parker Jr「Ghostbusters」

 

次の動画はハービー・ハンコックの2枚組アクバム「VSOP」に収められているライブ録音。初めに聴こえるギターがワウ・ワウ・ワトソンで、次がベースのポール・ジャクソンで、その次に出てくるのがレイ・パーカーJrです。黒いレス・ポールで刻んでいます。このタイトな刻みが彼の持ち味です。時々、ダブル・チョーキングを使った鋭いフィルが聴かれます。
Herbie Hancock「Hang Up Your Hangs Ups」

 

次の動画はマーヴィン・ゲイの「I Want You」。初めに聴こえるのはワウ・ワウ・ワトソンとデヴィット・T・ウォーカーのフィルで、途中から出て来るタイトな刻みがレイ・パーカーJrのプレイです。
Marvin Gaye「I Want You」

 

■フィル・アップチャーチ(Philip Upcharch 1941~)

 

フィリップ・アップチャーチとも。ブルース、ジャズ、R&B、ソウルなどのジャンルの黒人スタジオ・セッションマンの重鎮的な人。音数(フィル)の多い賑やかなバッキングを得意とします。
数枚のソロ・アルナムもありますが、個人的にはダニー・ハザウェイなどとのセッション.ワークの方が魅力的だと思います。

▲参加アーティスト
カーティス・メイフィールド、オーティス・ラッシュ、ジミー・リード、ダニー・ハザウェイ、ウディ・ハーマン、スタン・ゲッツ、BBキング、ディジー・ガレスピー、ジョージ・ベンソンなど

お薦めCDアルバム
Philip Upcharch「Darkness Darkness」

お薦めCDアルバム
Philip Upcharch「Upcharch/Tennyson」

彼の事を知らなくてもこのアルバムのこの曲で彼のギター・プレイを耳にしているはずです。このアルバムでは全編にわたり彼がバッキングのギターを弾いています。
George Benson「Breezin’」

 

次の動画もジョージ・ベンソンのアルバムでのプレイですが、ジョージ・ベンソンののプレイの後ろで細かいフィルの多い彼のスタイルを聴くことができます。George Benson「Affirmation」

 

Donny Hathaway「What’ Going On?」

 

次の動画ではジャズ・ギタリスト的な要素や後半でのアコギでのブルース・プレイなど彼のソロでのギター・プレイが聴けます。
Philip Upcharch「1985 SB TV DVD Previes」

 

■ワウ・ワウ・ワトソン(Wah Wah Watson 1950~2018)

 

名前の通りワウ・ワウを最大の特徴とする黒人スタジオ・セッションマン。R&Bやソウルなどはもとよりハービー・ハンコックとも共演しています。
他にマウス・ワウやエコー・プレックス(テープ・エコー)を使った技があり、よく真似されています。(私もお世話になってます。)
この人もソロ・アルナムもありますが、個人的にはセッション.ワークの方が魅力的だと思います。

▲参加アーティスト
ジャクソン5、テンプテーションズ、マーヴィン・ゲイ、バリー・ホワイト(ラブ・アンリミテッド・オーケストラ)、ハービー・ハンコック、ボビー・ウーマック、

お薦めCDアルバム
Wah Wah Watson「Elementary」

お薦めCDアルバム
Herbie Hancock「Man Child」

次の動画は彼のソロ・アルバムの中の曲ですが、この1曲の中に彼のスタイルが凝縮されています。
Wah Wah Watson「Go Go Watson」

 

次の動画はハービー・ハンコックの2枚組アクバム「VSOP」に収められているライブ録音。初めに聴こえるギターがワウ・ワウ・ワトソンで、次がベースのポール・ジャクソンで、その次に出てくるのがレイ・パーカーJrです。
Herbie Hancock「Hang Up Your Hangs Ups」

 

次の動画はマーヴィン・ゲイの「I Want You」。初めに聴こえるのはワウ・ワウ・ワトソンとデヴィット・T・ウォーカーのフィルで、途中から出て来るタイトな刻みがレイ・パーカーJrのプレイです。
Marvin Gaye「I Want You」

 

■デビット・T・ウォーカー(David T Walker 1941~)

 

R&B、ソウル、ジャズ系の黒人スタジオ・セッションマン。
3度のダブル・ストップを使った華麗なバッキングが特徴。
下手うま的な演奏で味があり、日本でもフォロワーが多い人気ギタリストです。

独特のプレイ・フォームで、写真のようにピッキングが完全に逆アングルになっています。これは腕や指の長い黒人に多いフォームで、自然とこういうフォームになるのですが、これを無理に真似した日本人ギタリストは腱鞘炎になる事が多かいのです。

▲参加アーティスト
ボビー・ウーマック、マーヴィン・ゲイ、バリー・ホワイト(ラブ・アンリミテッド・オーケストラ)、ニック・デカロ、マリーナ・ショー、ジャクソン5、マイケル・ジャクソン、タバレス、ジョニー・ブリストル、クインシー・ジョーンズ、クルセイダーズ、フォー・トップス、ディー・ディー・ブリッジウォーター、ダイアナ・ロス、スティーヴィー・ワンダー、井上陽水(二色の独楽)、安室奈美恵、阿川泰子、上田正樹、松岡直也、吉田美奈子、古内東子、DREAMS COME TRUEらなど

お薦めCDアルバム
David T Walker「Press On」

お薦めCDアルバム
Marlena Shaw「Who Is This Bitch, Anyway?」

お薦めCDアルバム
David T Walker「David T Walker」

お薦めCDアルバム
Nick DeCaro「Italian Graffiti」

次の動画はマリーナ・ショーのヒット・アルバムの中の「Feel like Makin’ Love」。ラリー・カールトンとの絶妙なからみでバッキングしています。二人のスタイルの違いがうまくかみ合っている名演。
Marlena Shaw「Feel like Makin’ Love」

 

次の動画はバリー・ホワイト&ラブ・アンリミテッド・オーケストラの大ヒット曲「ラブズ・テーマ」。バラエティー番組のBGMやCMなどにも盛んに使われたので覚えている人も多いはず。この曲でチャカ・ポコとワウ・ワウを弾いているのがワウ・ワウ・ワトソンで主にミュート・.プレイをしているのがデビット・T・ウォーカーです。
Barry White & Love Unlimited Orchestra「Love’s Theme」

 

次の動画は、ニック・デカロのアルバム「イタリアン・グラフィティ」に収められた「Under The Jamaican Moon」。
曲の冒頭から彼のギターが聴こえ、間奏では素晴らしいソロを披露しています。名演です。
Nick DeCaro「Under The Jamaican Moon」

 

■ポール・ジャクソン・ジュニア(Paul Jakson Jr 1959~)

 

ジャズ・フュージョン、R&B、ソウル系の黒人スタジオ・セッションマン。リー・リトナーがソロ活動をするためにスタジオ仕事を辞めたのでその後釜として頭角を現しました。マイケル・ジャクソンやジャネット・ジャクソン、デヴィット・サンボーン、シカゴ、ライオネル・リッチーなど数多くのヒット曲に参加している超売れっ子リズム・ギタリスト。ソロ・アルバムもあり、ソロも抜群のテクニックです。
同じ名前のベーシストもいますが別人です。

▲参加アーティスト
マイケル・ジャクソン(スリラー、バッド、デンジャラス)、ジャネット・ジャクソン、デヴィット・サンボーン、シカゴ、ライオネル・リッチー、エルトン・ジョン、ホイットニー・ヒューストン、マーカス・ミラーなど

Paul Jakson Jr「Demo Performance Part2″The Workout”」

 

次の動画では彼自身が彼のテクニックについて解説しています。
Paul Jakson Jr「The Science Of Rhythm Guitar,Chapter 1-Technique」

 

マイケル・ジャクソンのこの有名な曲でも彼のプレイが聴けます。
Michael Jackson「Thriller」

 

Michael Jackson「Don’t Stop ‘Til You Get Enough」

 

■コーネル・デュプリー(Cornell Dupree 1942~2011)

 

R&Bやソウル系の黒人スタジオ・セッションマン。初期にはジミ・ヘンドリックスと同じバンドにいたそうです。スタッフでの活動が有名です。

▲参加アーティスト
キング・カーティス、ブルック・ベントン、ルー・ロールズ、ポール・サイモン、バーバラ・シトライサンド、ハリー・ベラフォンテ、レナ・ホーン、ロバータ・フラッフ、ジョー・コッカー、マイケル・ボルトン、マライア・キャリー、アレサ・フランクリン、ロバータ・フラックなど

お薦めCDアルバム
Cornell Dupree「Teasin」

お薦めCDアルバム
Stuff「Stuff」

次の動画はホット・リックスの教則動画です。ソロ・アルバムの曲を解説しています。
Cornell Dupree「Hot Licks Full VHS」

Brook Benton「Rainy Night In Georgia」

 

次の動画はスタッフのモントルーでのライブ映像。彼のプレイング・フォームが観察出来ます。
Stuff「Live At Montreux」

 

■エリック・ゲイル(Eric Gale 1938〜1994)

R&B、ソウル、ジャズ、ポップス系の黒人スタジオ・ミュージシャン。CTIやモータウン・レーベルのレコーディングで活躍した。スタッフ(Stuff)のメンバーとしても知られています。ジョン・コルトレーンの影響を受けたと言うソロ・プレイが売りで、多くのフォロワーを生みました。日本でも彼のスタイルを真似て売れたスタジオ・ミュージシャンがいます。
Eric Galesは全くの別人ギタリストです。

▲参加アーティスト
Stuff、アレサ・フランクリン、クインシー・ジョーンズ、ダイアナ・ロス、LPバータ・フラック、ヴァン・マッコイ、グローバー・ワシントンjr、ザ・ドリフターズ、ジャッキー・ウイルソン、ザ・フラミンゴス、マキシー・ブラウン、リトル・アンソニー、アイズレー・ブラザーズ、ジェイムス・ブラウン、リトル・リチャードなど

お薦めCDアルバム


Eric Gale「Forecast」
彼のソロ・アルバムです。


Diana Ross「Why Do Fools Fall In Love」


Grover Washington jr『WINE LIGHT』

次の動画は、ロバータ・フラックの「’Till the Morning Comes」です。全編に渡り彼のバッキングのギターが聴けます。

 

次の動画は彼のソロ・アルバム「Multiplication」の中の「Sara Smile」です。
全編彼らしいリード・トーンが聴けます。
Eric Gale Sara Smile(1977)

 

次の動画はトム・スコットのヒット・.アルバム「New York Connection」の中の「New York Connection」です。
Tom Scott – New York Connection

■スティーブ・クロッパー(Steve Cropper 1941~)

フェンダーのテレキャスターがトレード・マークの白人スタジオ・セッションマン。白人でありながらブッカーT&
The MG’Sの一員としてスタックス・レーベルの黒人R&Bやソルのレコーディングに多数の名演を残しました。
サム&デイヴの「ソウル・マン」の刻みパターンはあまりにも有名。6度のダブル・ストップを好んで使っています。
映画「ブルース・ブラザーズ」にも出演しています。

▲参加アーティスト
オーティス・レディング、サム&デイヴ、アルバート・キング、ジョニー・テイラー、エディ・フロイド、ステイプル・シンガーズ、ウィルソン・ピケットなど

お薦めCDアルバム
Sam&Dave「The Best Of Sam&Dave」

お薦めCDアルバム
Otis Redding「The Dock Of THe Bay」

Sam&Dave「Hold On,I’m Coming」

 

Sam&Dave「Soul Man」

Booker T&The MG’S「Green Onions Live」

 

■ルイ・シェルトン(Louis Shelton 1941~)

 

ハリウッド周辺のスタジオで活躍した白人スタジオ・セッションマン。LAのセッション・ミュージシャンの集まりである「ザ・レッキン・クルー」の一員としても知られています。

▲参加アーティスト
マーヴィン・ゲイ、 サイモン&ガーファンケル、 スティーヴィー・ワンダー、 ボズ・スキャッグス、 グラディス・ナイト&ザ・ピップス、 ジャクソン5、 ニール・ダイアモンド、 ジョン・レノン、 バーブラ・ストライサンド、 カーペンターズ、 ママス&パパス、 グレン・キャンベル、 エラ・フィッツジェラルド、 パートリッジ・ファミリー、 ジェームズ・ブラウン、ダイアナ・ロス、オーティス・スパン、ホイットニー・ヒューストン、ジョー・コッカー、ケニー・ロジャース、ヘンリー・マンシーニ、デイブ・グルーシン、クインシー・ジョーンズ、 ビクター・ウッテン、ザ・モンキーズ、マイケル・フランクス、ソニー%シェールなど

お薦めCDアルバム
Boz Scaggs「Silk Degrees」

次の動画はジャクソン5の「I Want You Back」。全体に素晴らしいアレンジと演奏です。
Jackson5「I Want You Back」

 

次の動画はジャクソン5の「I Want You Back」をルイ・シェルトン自身が弾いている。アクセントをつけるのに腕を使っていますが、基本的には手首を柔軟に使っているのが判ります。刻み、ソロどちろもとても滑らかなサウンドです。
Louis Shelton「Michael Jackson Tribute」

 

次の動画はザ・モンキーズのヒット曲「Last train To Clarksville.」で聴ける伝説のギター・プレイ。
ザ・モンキーズ「Last train To Clarksville.」

 

次の動画は上の動画のギター・パートについて彼自身が解説しています。
Louis Shelton「Last train To Clarksville. Guitar Solo By Louis Shelton」

 

次の動画はライアオネル・リッチーの「Hello」。後半でいぶし銀のソロが聴けます。
Lionel Richie「Hello」

 

■ジェイムス・バートン(James Burton 1939~)

 

エルビス・プレスリーのサポートで有名な白人スタジオ・セッションマン。「ミスター・テレキャスター」との異名を持つほどテレキャスターの愛用者。ニュー・ギャロッピング奏法やチキン・ピッキング、スティール・リックなどのテクニックを使いカントリーやロカビリー、ロックンロール系のプレイを得意とする。アーニーボール社と共同でライト・ゲージ弦を開発しました。3弦をプレーン弦にしたのは彼のアイデア。

▲参加アーティスト
エルビス・プレスリー、ジョン・デンバー、エルビス・コステロ、ロイ・オービンソン、リッキー・ネルソン、ジョニ・ミッチェル、コニー・フランシス、エヴァリー・ブラザーズ、ザ・モンキーズ、ナンシー・シナトラ、ジュディ・コリンズ、バッファロー・スプリングフィールドなど

お薦めCDアルバム
James Burton「The Guitar Sounds Of James Burton」

次の動画は彼のソロ・アルバム「The Guitar Sounds Of James Burton」の中の「ミステリー・トレイン」
です。ニュー・ギャロッピングでのバッキングやチキン・ピッキングなど彼の得意技を聴くことができるます。
James Burton「Mystery Train」

■トニー・ペルーソ(Tony Peluso 1950~2010)

 

カントリー系の白人スタジオ・セッションマンでしたが、カーペンターズの「Goodbye To Love」のプレイがきっかけで専属ギタリストとして活躍しました。その後、カレンの死亡とともに引退。その後モータウンのエンジニア&プロヂューサーになったそうです。彼についての詳しいことは判りませんが、私があえてここに紹介するのは、カーペンターズの「Please Mr. Postman」での彼の素晴らしいプレイを知って欲しいからです。

次の動画はカーペンターズの「Goodbye To Love」です。間奏とエンフィングで素晴らしいソロを聴く事ができます。
ラブ・バラードの中にロック・ギターを持ち込んだ最初の例といってよい作品です。このアイデアはリチャード・カーペンターのものでした。「イージー・リスニングとロックンロールの融合と評価されましたが一部の保守的なファンやラジオ曲からは激しい苦情や嫌がらせがあったという。
Carpentaers「Goodbye To Love」

 

次の動画はカーペンターズの「Please Mr.Postman」です。この曲は全編で彼のギターをフィーチャーしています。特にエンディングのギター・ソロは圧巻。カントリー・テイストとロック・フィーリングが絶妙にブレンドした名演だと思います。Carpentaers「Please Mr.Postman」

Carpentaers「There’s a Kind Of Hush」

 

■ディーン・パークス(Deen Parks 1947~)

 

白人スタジオ・セッションマンの重鎮。
いぶし銀の名演数多し。スティール・ギターの名手でもある。

▲参加アーティスト
ブレッド、セ+オーヌ・ディオン、アメリカ、マイケル・ジャクソン、ビリー・ジョエル、キャロル・キング、マドンナ、マイケル・マクドナルド、ポール・サイモン、松任谷由実、中島みゆき、リタ・クーリッジなど

お薦めCDアルバム
Steely Dan「Aja」

お薦めCDアルバム
David Foster「Hit Man David Foster And Friends」

お薦めCDアルバム
Rita Coolidge「Any Time、Any Where」

次の動画はリタ・クーリッジの「We’re All Alone」。エンディングで彼の素晴らしいソロを聴くことができます。
Rita Coolidge「We’re All Alone」

 

次の動画は彼の自宅スタジオで彼自身が機材の解説とデモ演奏をしてくれています。
Interview With Dean Parks「Dean’s Equipment」

 

次の動画では彼の自宅スタジオでギターの試奏をしています。ペダル・スティールを連想させるアームの使い方が参考になります。
「Dean Parks Exploews The Supermova SuperTrem」

 

これもギターの試奏の動画です。彼のプレイング・フォームが判ります。
「Dean Parks and the Buzz Feiten Signature Elite Guitar」

 

次の動画はスティーリー・ダンの「Aja」の「Jpsoe」でのシェイク・パターンの小気味よいリズム・ギターが聴けます。
Steely Dan「Josie」

 

■ラリー・カールトン(Larry Carlton 1948~)

 

ジャズ・フュージョン系白人スタジオ・セッションマン。ギブソン社の335がトレード・マーク。
クルセーダーズでの活動や「Room335]の大ヒットで有名ですが、多彩なバッキングで音楽を彩る名人でもあります。

▲参加アーティスト
クルセイダーズ、スティーリー・ダン、ジョニ・ミッチェル、マイケル・フランクス、マリーナ・ショー、フォー・プレイ、五輪真弓、アーロン・ネヴィル、トム・スコット&LAエキスプレス、

お薦めCDアルバム
The Crusaders「南から来た十字軍」

次の2枚のアルバムはマイケル・フランクスの大ヒットアルバムです。この2枚のアルバムは主にクルセイダーズのメンバーを中心に演奏されています。ラリー・カールトンも伸び伸びと絶妙なプレイを披露しています。

お薦めCDアルバム
Michael Franks「The Art Of Tea」

お薦めCDアルバム
Michael Franks「Sleeping Gypsy」

次のアルバムはジャズ・ボーカルのマリーナ・ショーの大ヒット作。全編にわたりラリー・カールトンとデヴィット・T÷ウォーカーがフィーチャーされています。二人の名人の絶妙なバッキングを聴く事ができます。

お薦めCDアルバム
Marlena Shaw「Who Is This Bitch Anyway?」

次の動画はスティーリー・ダンのアルバム「幻想の摩天楼」の中の「Kid Charlemagne」でのプレイです。特にソロが有名。
Steely Dan「Kid Charlemagne」

 

次の動画はアーロン・ネビルのソロ・アルバム「Warm Your Heart」の中のWith You In Mind」でのラリー・カールトンの演奏。間奏のソロが絶品。
Aaron Neville「With You In Mind」

 

次の動画は彼の大ヒット・アルバム「Room335」の「Room335」の演奏。彼のよく歌うスタイルが如実に現われています。
Larry Carlton「Room335」

 

次の動画はクルセイダーズのアルバム「Chain Reaction」の「「Chain Reaction」」での演奏。
ギター・ソロでは一つのモチーフを展開してソロを構成すると言う名人芸を披露しています。
The Crusaders「Chain Reaction」

 

次の動画はジャズ・ボーカルのマリーナ・ショーの大ヒット・アルバムの中の「Feel Like Makin’ Love」。全編にわたりラリー・カールトンとデヴィット・T÷ウォーカーがフィーチャーされています。二人の名人の絶妙なバッキングを聴く事ができます。
Marlena Shaw「Feel Like Makin’ Love」

 

■リー・リトナー(Lee Ritenour 1952~)

 

デイブ・グルーシンに見いだされたジャズ・フュージョン系の白人スタジオ・セッションマン。数多くのセッションをこなしていたが、ソロ活動をするために一時スタジオ仕事を止めました。その後釜に現われたのがポール・ジャクソンJrでした。
フュージョン・ギタリストとしてラリー・カールトンと人気を二分しました。
ギブソンの335を使い、一時期オレンジ・スクイーザーをギターに指していて、それを真似て日本でも流行しました。フェイザーを効かせたミュート・プレイなど当時は斬新なスタイルだったと思います。

▲参加アーティスト
デイブ・グルーシン、ミッシェル・ポルナレフ、ジェントウ・ソウツ(自身のバンド)、フレンドシップ(自身のバンド)、フォー・プレイ、竹内まりやなど

お薦めCDアルバム
Lee Ritenour「Captain Fingers」

お薦めCDアルバム
Lee Ritenour「Feel The Night」

お薦めCDアルバム
Lee Ritenour「RIT」

次の動画はフュージョンにAORを取り入れた作品。フェイザーを効かせたミュート・プレイが聴けます。
Lee Ritenour「Feel The Night」

 

次の動画はブルーノート東京でのフォープレイのライブです。
Fourplay「Fourplay with Lee Ritenour Bali Run Live In Blue Note Tokyo ’91」

第1部終わり 第2部へ続く