第87話 – アーティストを支えたバッキングの名手達 #2


■ジェイ・グレイドン(Jay Graydon 1949~)

ディーン・パークスの紹介でセカンド・ギターとしてスタジオ・セッションを始め、その後、頭角を現し、現在はグラミー受賞歴もある大プロデューサーでもあります。スティーリー・ダンの「PEG」のギター・ソロが有名で、本人も誇りに思っているようです。
主に都会的なポップスやモダンなダンス・ミュージックなどのジャンルが得意で、ハモリを多用したソロやダブリング・サウンドなどが有名ですが、バッキングもアイデアに満ちています。

▲参加アーティスト

エアプレイ、デヴィット・フォスター、アル・ジャロウ、マンハッタン・トランスファー、スティーブ・キプナー、ジョージ・ベンソン、EW&F、ビル・チャンプリン、アレサ・フランクリン、マーク・ジョーダン、ナンシー・ウイルソンなど

お薦めCDアルバム

スティーリー・ダンSteely Dan「Aja」

スティーブ・キプナー
Steven Kipner「Knock The Walls Down」
このアルバムハ隠れた名盤と言えるでしょう。

マンハッタン・トランスファー
Manhattan Transfer「Extensions」

アル・ジャロウ
Al Jarreau「Breakin’ Away」

次の動画ではジェイ・グレイドン自らが「PEG」のギター・ソロを解説しています。彼のプライベート・スタジオの様子も判ります。

「Steely Dan – Peg | Jay Graydon Shows Us The Solo | Tim Pierce | Learn To Play | Guitar Lesson」

 

次の動画はスティーブ・キプナーのアルバム「Knock The Walls」の中の「The Ending」の圧巻のギター・ソロです。
Steve Kipner – The Ending (1979)

 

次の動画はマンハッタン・トランスファーのアルバム「Extensions」の中の「トワイライト・ゾーン~トワイライト・トーン
」です。間奏で圧巻のハモリ・ソロが聴けます。

 

次の動画ではアル・ジャロウのアルバム「Breakin’ Away」の中の「My Old Friend」が聴けます。
秀逸なミュート・バッキングなどが聴けます。
Al Jarreau「My Old Friend」

 

■スティーブ・ルカサー(Steve Lukather 1957~)

ロック系の白人スタジオ・ミュージシャン。ご存知TOTOのギタリストとして有名で説明の必要は無いかも知れませんが、彼はTOTO結成前からスタジオ・ミュージシャンとして活動していてバッキンフの名手でもあるのです。
特にボズ・スキャッグスのアルバムでのプレイは秀逸。私は彼のビブラートの掛け方が多いに参考になりました。
余談ですが、ボズ・スキャッグスのバックバンドをしていた頃に来日し「TOTO(東陶)」の宣伝看板を観て「TOTO」と言うバンド名を思いついたと言う伝説がある。

▲参加アーティスト

TOTO、ボズ・スキャッグス、ウイルソン・ブラザーズ、アレサ・フランクリン、ピーター・アレン、マーク・ジョーダン、リンゴ・スター、ジョージ・ベンソン、マイケル・ジャクソン、リチャード・マークス、ライオネル・リッチー、ポール・マッカートニー、EW&F、オリビア・ニュートンジョンなど

お薦めCDアルバム

Boz Scaggs
「Down Two Then Left」

Boz Scaggs
「Middle Man」

wilson Brothers
「Anoter Night」

次の動画は、ボズ・スキャッグスのアルバム「Middle Man」の中の「Isn’t It Time」と言うバラードです。ルカサーのバッキングが聴けます。もちろん間奏のギター・ソロは絶品です。

 

次の動画は、ボズ・スキャッグスのアルバム「Middle Man」の中の「Simone」です。
パンで振ったミュート・プレイやコード刻みなどルカサーのバッキングが聴けます。

 

次の動画はウイルソン・ブラザーズのアルバム「Another Night」の中の「Feeling Like We’re Strangers Again」です。ルカサーのバッキングやハモリのリードなどが聴けます。このアルバムは隠れた名盤と言えるでしょう。

Feeling Like We’re Strangers Again

 

■マイケル・ランドウ(Michael Landau 1958~)

ロックやジャズ、フュージョン系の白人スタジオ・ミュージシャン。スティーブ・ルカサーとはハイスクール時代に同じバンドに居たと言う話しは有名。個人的には、ソロ・アルバムもありますが、セッション・ワークの方が魅力的だと思います。

▲参加アーティスト

マクサス、ピンク・フロイド、ロッド・スチュワート、ジェイムス・テイラー、マイルズ・デイビス、オリビア・ニュートンジョン、マーク・ジョーダン、松任谷由実、矢沢永吉、尾崎亜美、氷室京介など

お薦めCDアルバム

Marc Jordan「A Hole In The Wall」

Rod SteWart
「Out Of Order」

次の動画はマーク・ジョーダンのアルバム「A Hole In The Wall」の中の「Margarita」です。
ランドウのバッキングが聴けます。
Marc Jordan – Margarita (1983)

 

次の動画は、彼自身が教えるレッスン動画です。
Michael Landau – Full Lesson

 

次の動画では、画質は悪いですが、彼のレコーディングの様子が観られます。ランドウ・クリーンのサウンドが聴けます。
Michael Landau: In the studio

 

次の動画ではロッド・スチュワートのアルバム「Out Og Order」の中の「When I Was Your Man」です。
od Stewart – When I Was Your Man

 

■マイケル・トンプソン(Michael Thompson 1954~)

超売れっ子白人スタジオ・セッションマン。同姓同名のギャンフやゴルファー、空手家などがいるが全くの別人。ポップス、ロック、R&B、ラテン・ミュージックなど、様々な音楽に影響を受けた柔軟性の高いプレイが特徴で、デヴィット・フォスターのお抱えギタリストと言われているのは有名です。
ニューヨークのブルックリン出身。バークリー音楽院出身で、ジャズの巨匠パット・メセニーとともに音楽を学んだそうです。
ディズニーのヒット曲「Beauty & The Beast(美女と野獣)」のギターと言えば聴いたことがあるはず。

マイケル・トンプソンの機材の写真です。

▲参加アーティスト
セリーヌ・ディオン、シャナイア・トゥエイン、フィル・コリンズ、マライア・キャリー、マドンナ、アンディ・フレイザー、シェールなど

薦めCDアルバム

MICHAEL THOMPSON BAND「Love And Beyond」

MICHAEL THOMPSON
Future Past

次の動画は彼のバンドMICHAEL THOMPSON BAND名義のアルバム「Love And Beyond」から「Love And Beyond」のPVです。

MICHAEL THOMPSON BAND「Love And Beyond」

 

次の動画はレコーディング・セッション風に撮影したPV。
Michael Thompson Band – ‘72 Camaro – Recorded using Hear Back PRO

 

次の動画はスティーヴィー・ワンダーの「Creepin’」をカバーして演奏している様子。
彼の足下と後ろにエフェクト・ボードが見えています。

“Creepin’” Stevie Wonder – Michael Thompson

 

次の動画はコンプレッサー・ペダルについて彼が評価を下している動画で、非常に参考になります。
動画の中でスタジオのレコーディングにおいてはクリーン・サウンドが最も大事だと語っているのが印象的です。

Michael Thompson Compressor Shootout

 

次の動画はXotic のエゲクト・ペダルを試奏している動画です。彼のクランチ・サウンドが聴けます。

Michael Thompson demonstrates Xotic California Classic® XTC-1 Lake Placid Blue Light Aged

 

■バズ・フェイトン(Howard “Buzz” Feiten )

バジー・フェイトンとも。ソロ・プレイばかり話題にありますがバッキングの名手でもあります。
シンガー&ソングライターとして、また楽器製作者としても有名で「バジー・フェイトン・チューニング」は有名です。
ブルージーさとモダンな感性を併せ持ちロック、フュージョン、ソルルなど多様なジャンルをこなします。ペンタ・トニックの使い方が独特でソロでの特徴にもなっています。

▲参加アーティスト
ポール・バターフィールド、ラスカルズ、フルムーン、アレサ・フランクリン、ニール・ラーセン、ラーセン・フェイトン・バンド、イエロー・ジャケットなど

お薦めCDアルバム

FULL MOONのセカンド・アルバム「
Buzz Feiten &TheNew Full Moon」

キーボードのニール・ラーセンと組んだバンドのアルバム。
「Larsen-Feiten Band」

この動画は、ラーセン・フェイトン・バンドのアルバム「Larsen-Feiten Band」の中の「Who’ll Be The Fool Tonight 」です。
この時代にこのサウンドやアレンジは日本でも沢山真似されました。
Larsen/Feiten Band – Who’ll Be The Fool Tonight (1980)

 

次の動画では彼のコード・ワークが観られます。
「Vanilla H/S Ultra」

 

次の動画ではデイブ・ウエッケル・バンドのライブ動画です。バズイー・フェイトンンの多彩なバッキングを聴くことができます。
「The Dave Weckl Band “Tower’99” Live at Montreux ’99

#3へ続く