第98話 – Scale Out #5


今回は「Scale Out」の第5回です。
引き続きセミ・アウトの方法を紹介します。
Am7の一発コードのバッキングに対してソロをかぶせるとします。モードとしてはAドリアン・モードです。

G7(♭9)のアルペジオを使う

今回も便宜上設定するトニック・コードをAm7の代理のCとして、そこに向かうドミナント7th・コードのG7(♭9)コードに対してアルペジオを使うことによってセミ・アウトします。

ソロの手順

①初めにAm7に対してAmペンタトニックを使ってインサイドのサウンドを提示します。
pos.12辺りのAmペンタトニックを使って、ある程度高く始まってフレーズを下げていきます。
5弦12fのA音で一旦落ち着けます。

②A音からB音→C音→D音と続けます。
この4音はAドリアンの初めの4音です。
聴いている者はその先にE音を連想します。
そこでG7の♭13thのオルタード・テンションであるE♭音に進みます。
まだこの段階ではE♭音はブルー・ノートに聴こえます。しかし、その後にG7(♭9)のアルペジオが続くことによってアウトサイドに離脱します。

③その後、Am7の代理コードであるCのコードの3rdのE音に解決します。と同時にこれをAmペンタトニックのE音だと思い直してフレーズを続けます。

Dm7-G7altにする

先の方法と基本的には同じですが、G7をⅡ-Ⅴ進行に分けます。
更にG7に対してGオルタード・スケールを使います。

ソロの手順

①初めにAmペンタトニックを弾いてトニック・サウンドを充分に聴かせます。
2小節目の1拍目でAユニットを弾きます。その流れでDmユニットを弾きます。Am7とDm7と言うように4度進行させることでフレーズの流れに強い必然性を持たせるためです。

②DmユニットからG7のオルタード・スケールを弾くことによって離脱します。

③Am7の代理であるCM7に解決してアルペジオを弾きます。すると結果的にAm9のサウンドになりますからそこからAmのサウンドにつなげます。

参考コラム

当コラムの他の記事にも関連した内容がありますのでこちらもご参照ください。

第 9話 – Scale Out
第24話 – リハーモナイズによるセミ・アウト手法について
第39話 – トニック・ディミニッシュの応用について
第79話 – 短3度代理システム
第84話 – セミ・アウトの薦め
第94話 – Scale Out #2
第95話 – Scale Out #3
第96話 – Scale Out #4