ジミー・ノーランのコード・カッティングが難しいです。

2020.08.05

投稿者 Oさん

ジャームス・ブラウンのギタリスト、ジミー・ノーランのコード・カッティングが難しいです。どうしたら弾けますか?

矢萩秀明の答え

ジミー・ノーレン(jimmy nolen 1934~1983)は、60年代のジェームズ・ブラウンのバンド JBsのギタリストでファンク・ギターの祖と言われるギタリストですね。
ジェームズ・ブラウンの大ヒット曲『Cold Sweat』で彼の「チキン・スクラッチ」サウンドが聴けます。(参考音源 https://youtu.be/8bztE5IbQOo )

ジミー・ノーレンのサウンドは、ハイを強調したアンプを使い、ブリッジ付近でストロークすることで生まれるアタックとブラッシングのノイズだけのようなサウンドです。あまりピッチは感じられません。DJがレコード盤を操って出すスクラッチ・ノイズのように聴こえます。
上記の音源を聴いてもドラムのハイハットはあまり聴こえず、それよりもジミー・ノーレンのチキン・スクラッチ・サウンドが大きく聴こえています。

ジェームズ・ブラウンは当時、バンド ・メンバーの演奏技術があまり高くなかったことから、一人一人には単純なパターンを繰り返させてバンド全体でゴキゲンなノリが生まれれば良いと考えたようです。
そこでバンド・メンバーに「お前達、全員ドラムだと思って演奏しろ!」と命令したそうですから、打楽器としてのギターに徹した結果チキン・スクラッチ・サウンドが生まれたのでしょう。

さて実際にジミー・ノーレンのサウンドを作ってみましょう。
一つは演奏自体の問題です。
何と言っても小気味の良い刻みすることに尽きます。
それにはストロークの弦をヒットする時のスピードが速い方がいいのです。
決して強く弦をヒットすることではないので気をつけてください。
手で水を切る動作を参考にして力はあまり入れずに速いスピードのストロークができるように工夫しましょう。
また弦を押さえている方の手は、音を短く切るテクニック(カッティング)としっかりしたミュートのテクニックが求められます。
素早いカッティンフをするには第3関節(指の付け根の関節)の動きに頼らずに行うことです。
また1コードで同じパターンを延々繰り返すのが基本ですから同じ事を何度でも繰り返せるように練習して下さい。

さてもう一つは音色作りです。
これはストラトキャスターやテレキャスターなどのフェンダー系のシングル・コイル・ピックアップを持つギターのリア・ピックアップを使って演奏します。
アンプのトーンはトレブルを強調してください。リバーブはかけません。
ほんの僅かチューブ・アンプのナチュラル・オーバードライブがかかっていても良いかも知れません。
ハンバッカーしか無い場合には、Wahを使って高域が強調され低音がカットされたような位置で半止めをして使うと似たようなサウンドになると思います。

さてご質問の「ジミー・ノーランのコード・カッティングが難しい」とおっしゃている点です。
パターン自体はほとんど1コードで1パターンですから技術的にはそんなに難しいとは思えません。難しいと思うのはたぶんジミー・ノーランのような味を出すのが難しいと言うことだと思います。
つまりノリを表現できているかという事ですね。
これはなかなか難しい事ですね。
オリジナルを聴きながら身体を動かしてみる。
ベースやドラムのパターンを一緒に歌ってみる。
など身体を通じてフィーリングを身につけるしかないと思います。

拙著「ギター音楽理論コードワーク編」にも参考ななるパターンが紹介されていますので参考にしてください。
では頑張って!

おまけに参考なるYouTube動画を紹介します。

Cold Sweat
https://youtu.be/8bztE5IbQOo

I Got The Feelin’
https://youtu.be/gX4AmJDless

Say It Loud I’m Black And I’m Proud
https://youtu.be/9bJA6W9CqvE

The Rhythm & Blues Years
https://youtu.be/yUROediBLjg

Foundations Of Funk
https://youtu.be/v98DX96KqAk

Live At The Apollo Theater
https://youtu.be/KKxcuQvPu5w